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月は日本文化の中に溶け込んで、中でも素晴らしいのは俳句だと思う。「秋もはやはらつく雨に月の形」「名月や畳の上に松の影」「月天心貧しき町を通りけり」。たった十七、十八の仮名に豊かな情景が込められ、作者の心境、その場の雰囲気も窺われる。もともと謎のような月は日本文化の底に流れるさび、わびと結びついて、より神秘的、より魅力的になった。その魅力に溢れた俳句を何度詠んでも飽きない。そして、そこから自然への賛美のみならず、日本人の発想力、知恵、生活への愛情も感じられるような気がする。
その他「かぐや姫」、「姨捨」などのように月は日本の伝説、能、小説、短歌、絵本などに登場した。月を見上げるたびに私は遙かな国に思いを巡らす。海の彼方に同じ月に照らされ、月に関する似た行事や文化を持っている国が存在するかと思うと、何となく心が温かくなり、親しみも感じる。
中国人も日本人と同じように月を賛美したり、月に訴えかけたり、嘆いたりしてきた。中国の古典詩歌、古曲、建築物、対連、成語なども月と深いつながりがある。こう見れば、日本文化と中国文化、日本人と中国人は月に育てられ、成長してきたと言えるだろう。しかし、あまり忙しい現代の生活の中では、中国人も日本人も私たちを見守ってきた月を忘れているのではないか。ふと空を見上げると、月が寂しそうだなと感じる。だから、時にはコンピュータマウスをはずして、本を閉じて、鉄筋とコンクリートのジャングルを出て、梢にかかる月に挨拶をしに行こう。
最後に、中日関係を月に比喩したいと思う。月は満ちるときも欠ける時もある。晴れる時も曇る時もある。私たち人間にも別れがあり、出会いがあり、悲しんだり、喜んだりする。同じ道理で、両国も完璧な関係になることはできないのである。しかし、私たち中国人と日本人が努力すれば、中日友好交流を月のように三日月から半月に、最後には満月に変化させることができるのではないだろうか。