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2006年日语能力考试1级真题(2)
2024-01-27 17:24:22    etogether.net    网络    


  読解 文法 (200点 90分)

問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1??2??3??4から最も適当なものを一つ選びなさい。

小説が人間の生きる現実の上に成リ立つものである以上、その生と死を絶対的に縛る<時間>から解き放たれることはあり得ない。というよリ、より広大な、よ り豊潤な<空間>に向けて飛び立ち、漂い出すことを夢みながら、常に腰につけた<時間>の皮肉な命綱によってその世界を守られ、限られ、狭められているの が、小説なるものの運命なのではあるまいか。(中略)

小説がそのように<時間>に固く結ぴつけられているとはいっても、小説の中で生きて動いているのは日めくりカレンダーや柱時計ではなく、登場人物としての人間達である。(注1)もとより、現実生活においても<時間>が見えるわけではない。見えない<時間>をなんとか目に映るものにしようと努力して、人間は暦や時計を生んで来たのだろう。( ① )、小説の中で時の(注2)推移を見えるものとするのは、暦や時計それ自身ではなく、溜息をつきながら暦をめくり、不安げな表情で壁の時計を見あげる、あれこれの人物達に他ならない。(注3)極言すれば、ここでは人間そのものが、ある意味では暦であり時計であるともいえる。とはいっても、人間を単なる<時間>の(注4)函数として考えようとするのではない。むしろ、②人間の存在とは、そのままごく自然に<時間>の表現でもあるという

一事を述べたかったに過ぎない。

たとえば、こんなことがあるだろう。---1軒の家で暮す一つの家族を描く時、幼い子供達がいる。その父親ヒ母親がいる。この親子は時間の(注5)連鎖の中で生れて来たものである。つまリ、父親となる男性と母観となる女性がいたから、はしめて子供達が生れて来たわけである。よくいわれるところの核家族とはこの2世代によって構成される家族のことだ。そこでは、いわば③原因と結果が最短距離で向き合い、最小単位の家族を構成しているといえる。

その家族に、更に上の世代、祖父なり祖母なりが加わるとする。④3世代の家族が生れると、これは核家族とは微妙な違いを見せることになる。親と子の関係は二重のものとなり、単純な原因??結果の環によって祖父母と孫達とをつなげるのはむずかしい。つまり、核家族(注6)に比してこちらでは親と子の関係が相対化してくる。ある家族にとって必ずしも必要なものとはいえないこの年寄りの存在は、しかし一方では(注7)当 の家族にとってまさに<時間>そのものに他ならぬともいえるのではないか。親と子がただ二つの世代で向き合っていた際にはあまりに原因??結果の結びつきが 直接的であったためによく見えなかった<時間>の姿が、祖父母を加えることによって俄かに立体的なものとして浮かび上って来るということはないだろうか。

年寄り達は、( ⑤ )という事実を示すことによって時の不思議な影を孫達に(注8)垣間見せるとともに、自らの古さを通してもそこに降り積んだ時の(注9)堆積を家族の目の前(注10)に晒さずにはいまい。つまり、<時間>は逃げようもない血のつながりを素材として家族の中にそ(注11)の本性を現したわけである。

(黒井千次「家族.家屋.時間」『日本の名随筆83 家』による)

(注1)もとより:いうまでもなくわしい

(注2)推移:移り変わること

(注3)極言すれば:極端な言い方とすれば

(注4)推移:函数(通常「関数」と書く):ある数aの変化によって、他の数bが変化する時、bはaの関数であるという

(注5)連鎖:鎖のようなつながり

(注6)~に比して:~に比べて

(注7)当の~:まさにその~

(注8)垣間見せる:ちょっと見せる

(注9)堆積:積み重なったもの

(注10)晒す:隠すところなく見せる

(注11)本性:本来の性質

問(1) この文章は、小説家である筆者が「時間」について書いたものである。筆者は人間が何のために暦や時計を作ったと言っているか。

1.人間を単なる時間の函数であることから救済するため

2.現実には見ることの不可能な時間を視覚化するため

3.小説の世界の時間の推移をわかりやすく見せるため

4.生死を絶対的に縛る時間から人間を解放するため

問(2) ( ① )に入る最も適当な言葉はどれか。

1.けれど   2.だから

3.その上   4.つまり

問(3) ②「人間の存在とは、そのままごく自然に<時間>の表現でもある」とあるが、それはどのようなことか。

1.時間を表現しようとすると、時計を見るなどの人間の動作を描くことになるということ。

2.人間は、自らを縛る時間を意識すると、溜息をついたり不安になったりするということ

3.人間が暦や時計を作ったかちこそ、時間を視覚的に表現できるようになったということ

4.人間の行うすべての営みは、意図せずに時間の存在を感じさせるものであるということ

問(4) ③「原因と結果」とあるが、それは何と何のことか。

1.核家族と2世代

2.父親と母親

3.男性と女性

4.親と子供

問(5) ④「3世代の家族が生れる」とあるが、そのことによってどのような二とがわかってくると筆者は言っているか。

1.子供には年寄りとの良好な人間関係を作ることがむずかしいということ

2.第三者が入ると、親と子供が直接向き合えなくなるということ

3.人間はいつか父や母となり、そして祖父母になるということ

4.年寄りが家にいれば親は必ずしも必要ではないということ

問(6) ( ⑤ )に入る最も適当なものはどれか

1.自分達が間違いなく年寄りである

2.人間は誰でもいつかしうものだ

3.年寄りを必要としない家族もある

4.父親(母親)もまた子供であった

問(7) この文章の内容と合っているものは次のどれか。

1.小説家は、人間を単なる<時間>の函数としないために、家族という人間の結びつきを立体的に描かざるを得ない。

2.小説家は、<時間>の重さを表すために、時の不思議な影を垣間見せる年寄りを登場人物に入れなくてはならない。

3.小説家にとって小説の中で家族をいかに描くかということは、<時間>をいかに描くかということでもある。

4.小説家にとって<時間>から解放された小説を書くことは困難だが、挑戦すべき課題である。

問題Ⅱ 次の(1)から(4)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1??2??3??4から一つ選びなさい。

(1)私は、大学時代、テニスの選手だった。下手なプレーヤーであったが、テニスで学んだものは数限りない。そのなかで、私にとって最も大きなものは、<( ① )>ということだった。どんなに悔しくて、頭のなかが真っ白になりつつ(注1)逆上していても、勝った相手を(注2)讃えて、握手をしなけゼぱない。これは簡単なことではない。

あるとき、私は大(注3)接戦の末に負けた。(注4)マッチポイントを三つも握りながら、逆転負けした。私は、ネットを挟んで、②対戦相手と握手をし、ラケットを小脇にテニスコートから出た。

そして、コーチのところへ行き、

「相手が(注5)一枚うわてでした」

(注5)と言った。すると、コーチは、私の頭をラケットの柄で殴り、

「負けたのは、相手が強かったからか?違う。お前が弱かったかち(注6)負けたんや。相手(注6)が強いなんて言うのは、負けたのを、相手のせいにしてるんや」

と叱り、さらに、こう怒鳴った。

「ゲームが終わって、相手と握手をしたときの、お前の顔は、いったい何や。相手の顔から(注7)目をそむけて、ただ手だけ出しやがって。お前、いったい、何のために、テニスをやってきたんや。もう(注8)いっぺん、相手のところへ行って、心からの笑顔で、「おめでとう」って言ってこい。それができんのなら、もうあしたかち部室に来るな。テニスなんか、やめてしまえ」

泣きそうになりながらも、③私はコーチの言うとおりにした。

(宮本輝「生きものたちの部屋」による)

(注1)逆上する:激しい悔しさや怒りなどのために興奮して心の落ち着きを失う

(注2)讃える:すぐれているとほめる

(注3)接戦:お互いに同じ程度のカをもっているため、勝敗がなかなか定まらない戦い

(注4)マッチポイント:テニス??バドミントン??バレーボールなどで、試合の勝敗が決まる最後の1点

(注5)一枚うわて:技能??学問??知識などが他の人より少しすぐれていること

(注6)負けたんや:(関西地方で言い使う)

(注7)目をそむく:視線を避ける

(注8)いっぺん:1度、1回

問(1) ( ① )に入る最も適当なものはどれか.

1.コーチの指示に従う

2.本心を見せない

3.接戦を制する

4.まけを認める



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