「(…と)思う」を表す中国語には“觉得”“认为”“以为”“想”“看”などがある。それぞれの用法を知って正しく用いたい。
1. 人間の五感で判断するときや、「感じている」というニュアンスが強いときには“觉得”を用いる。
♦このスープは味が薄いと思う。
我觉得这汤有点儿咸。
♦彼女がアメリカに行って半年もたたぬうちに帰ってきたので、みな不思議に思った。
她去美国不到半年就回来了,大家都觉得很奇怪。
♦こういうやり方はあまりよくない。どう思う?
这样做不太好。你觉得呢?
2. 一定の根拠や判断をもとに、自分の考えを主張するときには“认为”を使う。
♦この結論は間違っていると思う。
我认为这个结论不対。
♦私は自分が間違ったことをしたとは思わない。
我不认为我有什么地方做错了。
♦ほんとうに家庭より仕事のほうが大事だと思っているの?
事业比家庭还重要,你真的这么认为吗?
3. 推測や想定など、主観的な判断が事実と合わなかったとき、思い違いをしたときには“以为”を用いる。
♦バラを送ったら喜んでくれると思ったのに。
我以为送玫瑰花她会很高兴。
♦あなたが何を考えているか私が知らないとでも思ったの。
你以为我不知道你在想什么。
♦電話くれたのはきみだったのか。王さんだと思っていた。
原来给我打电话的是你呀。我还以为是小王打来的呢。
4.“想”は、心の中の思考作業や推量を表す。「…したいと思う」のような希望や「懐かしく思う」のような意味もある。
♦今いる家を移ろうと思う。
我想搬出这个家。
♦子どもはお母さんを恋しく思う。
孩子想妈妈。
5.“看”は観察し判断して「•••と思う」。発話の場での話し手と聞き手である“我”と“你”のみが主語となる。
♦あなたはどう思いますか。
你看怎么样?
♦私はやはりこの方法がよいと思う。
我看还是这个办法好。