修飾語は、名詞を修飾する「連体修飾」と、述語を修飾する「連用修飾」の二つがあります。「は じめに」で使った例文をもう一度使いましょう。
その火事は、やってきた消防車によってすぐに消し止められた。
「その」は名詞「火事」を修飾する連体修飾です。「やってきた」も「消防車」を修飾する連体修飾 です。(ただし、こちらは「やってきた」が「節」と見なされるので「連体節」で、この文全体は「複文」 となります。)
そして「すぐに」は述語である「消し止められた」を修飾する連用修飾です。
連体修飾となるのは、
名詞+「の」 私の・未来の・こっちの →「5.2 NのN」
連体詞 この・大きな・いわゆる →「10.修飾」
形容詞 きれいな・大きい →「2.形容詞文」
動詞 読んだ(本) →「56.連体節」
などです。(それぞれを扱うところを右に書きました。)
名詞文の名詞に連体修飾語がいくつも付いた例をあげます。
あそこの青い服の人は、東京の大きな日本語学校の有名な先生です。
連用修飾の代表的な形式は副詞です。副詞は下位分類がいろいろあります。
副詞 →「11.副詞」
ゆっくり歩く (様子)
とても大きい (程度)
短く刈る (結果)
たくさんある (数量)
さっき来た (時)
あいにく雨だった (評価)
たぶん来るだろう (陳述)
「擬音・擬態語」は副詞の一種です。 →「12.擬音・擬態語」
がたがた揺れる つるつる滑る
その他にも連用修飾をするものがありますが、多くは連体修飾にも使えます。
形式名詞による句 →「14.形式名詞」
(連体) 健康のための体操 猫のような目
(連用) 家族のために働く 鳥のように飛ぶ
数量表現 →「13.数量表現」
(連体) 三冊の本 10キロの道
(連用) (本を)三冊買う (山道を)10キロ歩く
「擬音・擬態語」も多くが連体修飾になります。
がたがたの体 つるつるの床
このほかに、さまざまな品詞にまたがる語のグループを、ある特徴によってまとめた「指示語」、「 不定語・疑問語」なども連体・連用修飾に使われます。連体に使われるものは連体詞、連用のも のは副詞です。
指示語 →「15.指示語」
(連体) この そんな ああいう あのような
(連用) こう そんなに あのように
疑問語 →「16.疑問語・不定語」
(連体) どの どんな どういう どのような
(連用) どう どんなに どのように
「-いう」「-ような/ように」の形は複合的な形式です。
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