「父は留守です」、これを中国語で言うとき、「留守」の字面にこだわらずに、“爸爸不在家。”と“在” (いる)を否定すればよい。「気分が悪い」も否定形にして、“我不舒服。”と訳す。このように、日本語は肯定形だが中国語にするとき否定形で表すと簡単かつ適切な場合がある。
♦私は彼とは違う。
我跟他不一样。
♦うそだと思うなら、お医者さんに聞いてこらん。
不信,你去问大夫。
♦ぼくは試験で1科目落とした。
我这次考试有ー门没及格。
また、日本語は否定形だが中国語では肯定形になるケースもある。次の3例はいずれも「遠慮なく」(否定形)だが中国語はすべて肯定形である。
♦どうぞご遠慮なく。
请随便。
♦仲間なんだから遠慮なく言わせてもらうよ。
你也不是外人,我就直说了吧。
♦何か困ったことがあったら遠慮なく私に言いなさい。
你有什么困难尽管跟我说。
“随便”は「気ままに→遠慮なく」、“直说”は「直言する→遠慮なく言う」、“尽管”は「なんでもどんどん→遠慮なく」の意である。
★用例集
◊あからさまにいやな顔をする。
露出一脸的不高兴。
◊傷は浅かった。
伤不重。
◊足場が悪い。
脚底下不稳。
◊人はいざ知らず私は反対だ。
我不知道别人是怎么想的,反正我不同意。
◊エンジンに異状があった。
发动机(运转)不正常。