★「もう少しで…だった」「あやうく…だった」を表すには、“差点儿”を用いる。中国語の副詞“差点儿”は、ほとんど実現しそうだが実現をみなかった、あるいは実現できそうになかった事柄が結局は実現したことを表す。
★「もう少しで…だった(のに)」のように、実現を望む事柄が実現しなかった場合には、『“差点儿”十肯定形』を用いる。「(もう少しだったのに実現できず)残念だ、悔しい」という気持ちを含む。
♦あとちょっとで合格だったんだ。
其实我差点儿就及格了。
♦もうちょっとで列車に間に合ったのに。
差点儿就能赶上那趟车了。
★「あやうく…だった」「幸いにも…しなかった」のように、実現を望まない事柄がすんでのところで実現しなくてよかったという状況を表す場合は、『“差点儿”十肯定形』または『“差点儿” +否定形』を用いる。
♦あやうく財布をなくすところだった(幸いにもなくさずにすんだ)。
钱包儿差点儿丢了。(钱包儿差点儿没丢。)
♦あやうくおなかを壊すところだった(幸いにも壊さずにすんだ)。
差点儿吃坏了肚子。(差点儿没吃坏肚子。)
★中国語の“差点几”は「もう少しで」の意を表す副詞であるので、「(無理だと思っていたが)どうにか…した」「なんとか…した」のように、望ましい事柄がラッキーにも実現した状況を表現したい場合にも使える。『“差点儿”+否定形』の形になる。
♦どうにかこうにか合格した。
差点儿没及格。
♦間一髪で列車に間に合った。
差点儿没赶上那趟车。
この2つの中国語を直默すると、「もう少しで不合格のところだった」「もう少しで列車に間に合わないところだった」となる。もとの日本語からは思いつきにくい表現なので、訳す際には注意が必要だ。
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