c.聞く診療法
聞く診療法とは医者が問診を通じて、患者或いはその周囲の人間から病気の発生、発展及び現在の病状と治療経過の状況を聞く方法である。聞く診療法は主に客観的に診断できない病状、例えば病気の特徴が無い或いは、はっきりしない時に使われる治療方法で、この方法を通じて診断に効く病気の状況や資料などを見つけることができる。これと同時に病気と関わるすべての状況を掌握することができる。例えば患者の日常生活、仕事の環境、飲食と好み、婚姻状況など。
d.切る(脈をとる)治療法
切る(脈をとる)治療法とは、医者が患者の体の特定部分を触って病状を把握する治療方法である。この診療法には脈診と按診という2つの方法が含まれる。脈診は、脈をとる、脈を診断するとも言い、つまり脈の状況観察を通して、身体内部の病変の原因を探す診断方法である。按診とは医者が手で患者の体表面の幾つかの部位を触ったり押したりして身体の異常を知り、病変部分の性質と病気の軽重などを診断する方法である。
西洋医学が出現したことにより漢方医学に悪影響がもたらされた。中国政府は無形文化遺産の保護を強化するために2006年5月20日、漢方医学の診断法を第1陣国家級無形文化遺産保護リストに登録した。2007年6月5日、国家文化部によって、漢方医学を受け継いだ代表者の中国漢方医学科学院・鄭鉄濤、周仲瑛の両氏を国家級無形文化遺産266名伝承人リストに登録した。
中国国家漢方薬管理局が2012年に発表したデータによると、2012年までの全国の漢方医学の医療従事者及び従業員数は47万6882人で全体の7.15%を占めている。