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「花が咲いている 紫金の野の花 風にゆれる やさしい花よ 海を越えた 平和の種 想いをよせて 花が咲いたよ」(『平和の花 紫金草』より)と、軽く柔らかな合唱が耳に響いていました。
そうでした。先生と初めて会ったのは、大学一年生の日本語会話授業の時でした。「ねえねえ、聞いて。会話の授業を担当する先生のこと、知ってる?中国語がお上手だって」と周りに集まった女子学生がつぶやきました。しばらくして、先生がいらっしゃいました。にこにこして、とてもやさしそうでした。それが私の先生に対する初印象でした。また、確かに中国語がお上手です。
大学に入学した直後で、日本語が全然分からない私たちに対し、先生はまじめで親切にいろいろ教えてくださいました。単なる日本語ではなく、日本文化や風俗などのことも含んでいます。「若いうちに、できれば多くの知識を身につけて」とも丁寧に分かりやすく教え諭しました。いつも和やかな雰囲気で授業を行いましたから、みんなはとても熱心でした。ある日、先生は新出単語の書き取りをさせました。クラスの中に満点を取った人は一人しかいませんでした。勉学に勤しんでいた李さんでした。教壇に立っていた先生はその李さんを褒めました。「よくできましたね、李さん。すご—い」と。私は一つの間違いだけで99点を取りました。ふだん一生懸命勉強していたので、こんなささいなところで間違ってしまうなんてと、とても悔しい気持ちになったことがあります。正直言うと、私は人に負けたくないタイプです。先生に評価してもらいたくて、それから半年間ずっと日本語に打ち込んできました。ある日、先生に相談することがあり、事務室に行きました。タイミング悪く、先生は他の人と話をしていました。外で待っていたところ、次のような話が耳に入りました。「張さんは、本当に真面目な子だ。いつもよく頑張ってるよ」と。その時、私は何もいえず、涙で目頭が熱くなりました。